子供が突然学校に行けなくなる。
昨日まで普通に通っていたのに、
朝になると動けない。
涙が出る。
動けない。「行きたくない」と言う。
親は戸惑います。
「なぜ今?」
「何があったの?」
そう考え続けます。
でも実は、不登校になる子供の多くは、ある日突然壊れたわけではありません。
私も娘の不登校を経験して後からそれに気づきました。
娘から出始めたサイン
娘は中学2年の夏頃から、時々反抗的な態度をとるようになりました。
「勉強しない宣言」もしました。それまでの娘は私の言うことをちゃんと聞く子でした。
だから私は戸惑いました。
私は自分自身、反抗できない環境で育ったため、子供の反抗をどう受け止めていいかわからなかったのです。
厳しすぎた自分に気づいた
それでも私は本を読んだりネットで調べたりしながら、なるべくうるさく言わないように心がけました。
もちろん、時々は不安で爆発して叱ってしまうこともありました。
でも娘は、そんな私の変化に気づいていたのだと思います。
ある日、娘は泣きながら言いました。
「お母さんは私を見捨てたんやろ!」
私は「見放してないよ。」と答えました。
そのやりとりは何度もありました。
子どもは親が思う以上に頑張っている
それと同時に、娘は学校から帰ると疲れ果てて寝てしまう毎日になってしまいました。
そして3ヶ月後。
突然学校に行けなくなりました。
私は頭が真っ白になりました。
厳しすぎた子育てを反省して変わろうとしていたのに。
「なんで今なの?」
そう思いました。
今ならわかること
でも今振り返るとわかるのです。
娘は幼い頃から「お母さんに見捨てられないように」と必死で頑張っていたのだと思います。
いい子でいよう。
期待に応えよう。
怒られないようにしよう。
ずっと心を張り詰めていた。
そして私の厳しさが少し緩んだ時、ようやく安心して止まれたのだと思います。
不登校は「壊れた」のではなく「止まれた」
もしあの時、私が娘の思春期を受け入れず、さらに厳しくしていたら・・・
娘はもっと無理をして、心をすり減らし続けていでしょう。
そしてもっと深く心を閉ざしていたかもしれません。
子供は親をよく見ています。
そして本当によく我慢しています。
娘はきっと、もう限界まで頑張っていたのです。
だから私の態度が少し変わったことで、「休んでも、お母さんは見捨てないかもしれない」
そう感じられたのかもしれません。
子どもはずっと前から頑張っている
不登校になる子は真面目で優しい子がとても多いです。
- 空気を読む
- 我慢する
- 期待に応えようとする
- いやでも頑張る
周りからは「いい子」に見えることも少なくありません。
でもその「いい子」は、自分を後回しにしていることがあります。
本当はしんどい。
でも言えない。
本当は嫌。
でも頑張る。
そうやって少しずつ心のエネルギーを使い続けています。
そしてある日、心が「もう無理だよ」と止まります。
だから不登校は怠けでも甘えでもなく心が限界まで頑張ってきたサインであることが多いのです。
不登校になる意味
不登校は「弱いから」「甘えているから」なるのではありません。
心が「もうこれ以上は無理だよ」と知らせてるサイン。
無理を続けたまま大人になると30代、40代になってから動けなくなる人もいます。
年齢が上がるほど回復に時間がかかるのです。。
だから私はあの時、娘が休めて本当に良かったと思っています。
あの頃は想像できなかった未来
あの頃の私は娘の未来が全く見えませんでした。
でも娘は今29歳。
家を出て自分の人生を楽しんでいます。
もちろん人生はこれから。
色々あると思います。
でも私は今はっきり思うのです。
あの「止まった時間」は、娘にとって必要な時間だったのだと。
最後に
もし今、子どもの不登校で苦しんでいるお母さんがいたら。
どうか「今だけ」を見て絶望しないでください。
子どもは少しづつ回復していきます。
そして不登校は人生の終わりではありません。
頑張り続けてきた心が、ようやく「休みたい」と言えたのかもしれません。
だからまずは、責めるより、安心を。
子どもは、自分のタイミングでまた歩き始めます。
どうぞその力を信じてあげてください。


