不登校になると、昼夜逆転に悩むお母さんはとても多いです。
朝起きない。
お昼になっても起きない。
夕方になってようやく起きてくる。
そして夜になると元気になり明け方まで起きている。
そんな姿を見ると、「このままで大丈夫なの?」と不安になりますよね。
私もそうでした。
娘も昼夜逆転をしていました。
娘が学校へ行けなくなった頃、夕方までひたすら眠り続ける毎日でした。
起きてきた後は録画した番組を見たりゲームをして過ごし、明け方に眠る。
そんな生活を繰り返していました。
私はなんとかしなければと思い「布団を干すから!」と無理やり布団を奪い取ったこともあります。
でも娘はストーブの前で丸くなり再び眠ってしまいました。
スクールカウンセラーには、「とにかく朝9時には起こしてください」と言われていました。
でも当時の私は「どうやって?」と途方に暮れていました。
起こしても起きない。
無理に起こせば親子関係が悪くなる。
どうすればいいのか全くわかりませんでした。
なぜ昼夜逆転が起きるの?
今思うと、娘が昼夜逆転していたのは当然だったかもしれません。
不登校の子どもの多くは、心のエネルギーが枯渇しています。
ずっと頑張ってきた結果、心も体も疲れきっているのです。
さらに昼間は「みんな学校に行っているのに、自分だけ家にいる。」と言う劣等感や罪悪感を感じやすい時間でもあります。
親の心配そうな顔。
不安そうな空気。
何気ない一言。
それらも子どもにとっては重く感じることがあります。
だから昼間は眠ってしまう。
そして誰にも何も言われない夜になると、少しだけ心が楽になる。
夜更かしそのものが問題というより、そうならざる得ない心の状態があるのです。
昼夜逆転だけを治そうとしてもうまくいかない
私が経験して感じたのは、昼夜逆転だけに目を向けても、あまり意味がないということです。
無理やり起こす。
叱る。
焦らせる。
それで一時的に起きても、根本は変わりません。
本当に必要なのは、子どもの中にある劣等感や罪悪感を少しづつ減らしていくこと。
そして、お母さんから伝わる不安を減らしていくことです。
お母さんにできること
子どもを変えようとすると苦しくなります。
でも、お母さんにできることはあります。
それは、今の子どもの状態を受け入れること。
そして「あなたはあなたで大丈夫」というメッセージを態度で伝えることです。
もちろん甘やかすこととは違います。
責めない。
否定しない。
急がせない。
ただ安心できる場所を作る。
それだけでも子どものエネルギーは少しずつ戻っていきます。
子どもが変わる前に私が変わった
スクールカウンセラーに「お母さんが楽しく過ごすと、子どもも元気になるよ」と言われたことがあります。
当時の私は「そんなことできるわけがない」と思いました。
でも娘のためならと思い、少しずつ自分の気持ちを立て直そうとしました。
今振り返ると、私が元気になろうとした姿が、少しずつ娘のエネルギーをプラスにしていったのだと思います。
昼夜逆転はどうやって改善したのか?
特別な方法はありませんでした。
私は娘を受け入れることを意識しました。
学校を休んでいることを責めない。
昼夜逆転を問題にしない。
すると娘は少しずつ昼間に起きてくるようになりました。
そして自分で「学校に行ってみようかな」と思うようになたのです。
最初は起きられない日もありました。
眠くて休む日もありました。
でも私は責めませんでした。
そういう日こそチャンスだったのです。
娘が自分と向き合い考える日だったのです。
娘は起きられなかった日、「私はダメな人間や」と泣きました。
私はただ聞いていました。
励ますより、
説得するより、
まず聞くことを大切にしました。
そんな日々を繰り返すうちに気がつけば休む日はなくなっていました。
最後に
不登校の昼夜逆転を見るのは、本当に苦しいものです。
お母さんは焦ります。
不安になります。
なんとかしようと必死になります。
でも、今だから思うのです。
あの時、一番苦しんでいたのは娘でした。
そして、娘を変えようとしていた私自身も苦しんでいました。
変わったのは娘ではなく、まず私だったのかもしれません。
子どもを信じること。
今の状態を受け入れること。
そしてお母さんが少しづつ元気になること。
遠回りに見えても、それが回復への近道でした。
だからもし今、昼夜逆転している子どもを前に不安でいっぱいのお母さんがいたら伝えたいのです。
今日起きられなかったことよりも、今日も生きていてくれたことを見てあげてください。
子どもはちゃんと考えています。
ちゃんと苦しんでいます。
そしてちゃんと前に進もうとしています。
今は見えなくても、その力を信じてあげてください。

