不登校の子どもに、どう接したらいいの?

子どもと心

悩み続けるお母さんへ

子どもが学校へ行けなくなると、お母さんは毎日ずっと考え続けます。

「なんて声をかけたらいいの?」
「この対応であっているの?」
「甘やかしているだけじゃない?」
「無理にでも行かせた方がいい?」

正解がわからなくなりますよね。

でもまず最初に伝えたいことがあります。
今、悩みながらこの文章を読んでいる時点で、あなたはちゃんと子どもを大切に思っているお母さんです。


不登校の多くは「エネルギーの枯渇」

私は娘の不登校を経験して感じたことがあります。
不登校の多くは、怠けではなくエネルギーの枯渇だということです。

よく「風船」に例えられますが、心のエネルギーがなくなった子どもは、しぼんだ風船のような状態です。
動きたくても動けない。
考えたくても考えられない。
そんな状態なのです。


風船を膨らませるのは本人

ここで大事なのは、風船を膨らませるのは親ではなく本人だということです。
親が無理に引っ張っても急がしてもエネルギーは戻りません。
だから、まず必要なのは「回復の邪魔をしないこと」です。


母の言葉でさらに苦しくなることもある

でも不安になると、母はつい言ってしまいます。

「いつ学校に行くの」
「勉強どうするの」
「このままで大丈夫なの?」

全部心配だからこその言葉です。
でもエネルギーが枯渇している子どもには、その言葉がさらに苦しさになるのです。


どう声をかけていいかわからない時は

私も本当に悩みました。
何を言っても違う気がする
励ましても苦しそう。
黙っていても不安。


そんな時、私がたどり着いたのは「お口チャック」でした。
無理に励まさない。
正そうとしない。
説得しない。

まずは安心できる空気を作る。
それが回復にはとても大切でした。


でも「なんでも自由」でいいわけではない

ただ、ここは大切なことですが、
不登校は
「何をしてもいい」
「好き放題でいい」
という意味ではありません。

不登校は怠け者の楽園ではありません。
子ども自身も、本当はそんな状態を望んでいるわけではないのです。
動けない自分に苦しみながら、心のどこかでは不安も感じています。

そして子どもは、母がどんな態度で自分を見ているかもちゃんと感じ取っています。
不安だからなんでも許してしまう。
顔色ばかり伺う。
必要以上に特別扱いする。

それは一時的に楽に見えても、子どもの心を逆に不安定にしてしまうことがあります。

やさしく見守ることと、なんでも許すことは違います。
家の中に安心できるルールや空気があることで、子どもも少しづつ落ち着きを取り戻していきます。

そして母自身も不安に飲み込まれすぎないことが大切なのです。


母にできること

では母に何ができるのか?

私は特別なことではないと思っています。
私がしたことは・・・

落ち着けるリビング
あたたかいごはん
お日様に干したふかふかのお布団
です。

安心して過ごせる空気。
それだけでも、子どもの心は少しずつ回復していきます。

そして一番大切なのはお母さん自身が元気でいることです。
子どもは、思っている以上に敏感です。

お母さんが毎日暗い顔をしている。
ため息をついている。
不安でいっぱいになっている。

すると子どもは「自分がお母さんを苦しめている」と感じ始めます。
そうなるとエネルギーは回復しません。

だからこそ、お母さんには元気であって欲しい。
「この子は大丈夫」と思って欲しい。

それが子どもにとって大きな安心につながっていくのです。

子どもが辛そうなのに、お母さんが元気でいることは決して自分勝手なことではありません。
それも子どのためになるのです。


当時、私もスクールカウンセラーに言われました。
「お母さんが元気になったらこの子も元気になるよ」
その時の私は、正直そんな余裕はありませんでした。
でも私は、娘が元気になるならと思い必死で笑いました。
最初は泣き笑いでした。
心の中は不安でいっぱいなのに少しずつ自分を立て直そうとしました。
すると本当に娘も変わっていったのです。

今振り返ると、母が安心を取り戻すことは、子どもにとって大きな力になるのだと感じています。


不登校は終わりではありません

今は先が見えなくても、子どもはちゃんと自分のタイミングで動き始めます。

だから焦らなくて大丈夫。

まずは今日、お母さんが少しだけ安心できますように。